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たいへんよくできました。
たった2両で単線を走る電車に揺られて、知らない町を走っていた。
小説を広げてみたり、外の景色を眺めたりしていても、どうしても落ち着かない。
あと40分も、この電車に乗っていないといけないのに。
この車両には、6人ぐらいの人しか乗り合わせていない。
みんな、ひとり。誰もしゃべらないから、とても静かだ。
都会よりも大きいガタゴトという音と、暖房の鈍いファンの音と匂い、
この別世界を楽しめればいいんだけど、やっぱり不安になる。
知らない町に一人でいるのは、とても寂しい、怖い。
みんな、ひとりでどこに行くんだろう。
あのおばあちゃんは。
あの女子高生は。
俺は、孝介とサブローちゃんが待つ場所へ向かってるんだよ…。
なおも、13日・14日は、サブローちゃんと泊まりで遊びに行くというから。
「泊まりで行くなよ!」って言いたい気持ちを押し殺して、
「俺も行く!」って言った。
ただ、自分は13日にどうしても外せない用事があって、一度断ってる。
それを孝介もわかっていたから、誘いづらかったらしい。
その時は、「それなら日帰りで。」ってことにしてくれるんじゃないかって、
そんな自分に都合のいい、甘い考えを持っていたことは否定できない。
「もし二人で泊まりで行くのが嫌なら、誰かほかの人誘うし…。」
と言ってはくれたものの、孝介もサブローちゃんも友達が多くないから、結局だめで。
なんとしても、二人で泊まりなんて阻止しなければ!!!
本人には、そんな素振りみせなくても、なんとしても!!!
…そう意気込んで、一緒に行く宣言して。
落ち付いて考えて、思った。
わかるよなぁ、いくらなんでも。
なんか、急に空しくなってしまった。
「一緒に行く」ってのは、監視目的だと思われてや、しないだろうか。
俺も、大事な先約を棒に振ってまで、することだろうか。
孝介とは、微妙な距離を保っていこうって決めたじゃないか。
そんなことがあって、日曜日の朝、自分はひとり電車に揺られていた。
日曜日に合流しようっていう話に落ち着いたから。
俺だって、孝介と泊まりでどっか旅行いったことないのに。
ちゃんと会って笑えるんだろうか。
顔に出ないだろうか。頑張らなきゃ。
二人が足を突っ込んでいた、駅に隣接した足湯に、俺も混ざった。
双方から飛んでくる言葉の攻撃を、華麗にかわしていく。
心の中では、ギシギシと音を立てながらHPが減っていた。
ああ、なんかすっかり仲良しになってるね。
いつのまにか孝介、サブローちゃんのこと呼び捨てにしてるし。
二人でカレー作ったんだ。いいなー。
二人でゲームして、その罰ゲームは焼酎一気だったの。へえ。
サブローちゃん、かなり呑まされたみたいだね。
コインシャワーしかなくて、お風呂はいれなかったんだ。
よかった、冗談でも一緒に入ったりするんじゃないかと思ってた。
なんか孝介、俺といるときより楽しそうだな。
傍からみてると、すげえお似合いにみえる。
心に浮かんだ言葉、全部全部、押し殺す。
心に燃える嫉妬心も、全部全部、足湯に溶かしてく。
頑張れ、俺。
もういっそのこと、こうやって耐えてる自分に酔ってしまえ!!
帰り道。
サブローちゃんと別れて、30分あまり、孝介と二人になれる時間があった。
ここでも、気を抜かない。
必要以上に孝介を見ない。近づかない。触らない。
不用意な話はしない。考えこまない。とにかく自然に。
「なんかさー、10時には寝ちゃったんだよね。もったいなかったー。」
突然、孝介がコテージに泊まった夜の話をはじめた。
夜はどうだったの?って絶対聞かないと決めていた。酒呑んだことも触れない。
一緒に寝たんだろうかとか、気になることは山ほどあったけど、絶対聞かないぞ、と。
俺を安心させようとしてくれたのか、ただ話してるだけなのか、わからない。
けど、22時に寝てしまったという話は、自分を大いに安心させた。
それに、3人で会ってみて、わかったことがある。
孝介とサブローちゃんは、ないな。って。
確信はないし、保証もないし、ただの俺のカン。
けど、とりあえず、いまはカンを信じていこうと思う。
じゃないと精神的にまいってしまいそうだ。
孝介と別れて、一人の帰り道、ちょっとウキウキしていた。
「今日、頑張れたんじゃね?」って思って。
かなり普通の友達っぽかったよ。うん。がんばった。
って思ったら、
泣いてしまった。
23歳のはじまり。
小説を広げてみたり、外の景色を眺めたりしていても、どうしても落ち着かない。
あと40分も、この電車に乗っていないといけないのに。
この車両には、6人ぐらいの人しか乗り合わせていない。
みんな、ひとり。誰もしゃべらないから、とても静かだ。
都会よりも大きいガタゴトという音と、暖房の鈍いファンの音と匂い、
この別世界を楽しめればいいんだけど、やっぱり不安になる。
知らない町に一人でいるのは、とても寂しい、怖い。
みんな、ひとりでどこに行くんだろう。
あのおばあちゃんは。
あの女子高生は。
俺は、孝介とサブローちゃんが待つ場所へ向かってるんだよ…。
なおも、13日・14日は、サブローちゃんと泊まりで遊びに行くというから。
「泊まりで行くなよ!」って言いたい気持ちを押し殺して、
「俺も行く!」って言った。
ただ、自分は13日にどうしても外せない用事があって、一度断ってる。
それを孝介もわかっていたから、誘いづらかったらしい。
その時は、「それなら日帰りで。」ってことにしてくれるんじゃないかって、
そんな自分に都合のいい、甘い考えを持っていたことは否定できない。
「もし二人で泊まりで行くのが嫌なら、誰かほかの人誘うし…。」
と言ってはくれたものの、孝介もサブローちゃんも友達が多くないから、結局だめで。
なんとしても、二人で泊まりなんて阻止しなければ!!!
本人には、そんな素振りみせなくても、なんとしても!!!
…そう意気込んで、一緒に行く宣言して。
落ち付いて考えて、思った。
わかるよなぁ、いくらなんでも。
なんか、急に空しくなってしまった。
「一緒に行く」ってのは、監視目的だと思われてや、しないだろうか。
俺も、大事な先約を棒に振ってまで、することだろうか。
孝介とは、微妙な距離を保っていこうって決めたじゃないか。
そんなことがあって、日曜日の朝、自分はひとり電車に揺られていた。
日曜日に合流しようっていう話に落ち着いたから。
俺だって、孝介と泊まりでどっか旅行いったことないのに。
ちゃんと会って笑えるんだろうか。
顔に出ないだろうか。頑張らなきゃ。
二人が足を突っ込んでいた、駅に隣接した足湯に、俺も混ざった。
双方から飛んでくる言葉の攻撃を、華麗にかわしていく。
心の中では、ギシギシと音を立てながらHPが減っていた。
ああ、なんかすっかり仲良しになってるね。
いつのまにか孝介、サブローちゃんのこと呼び捨てにしてるし。
二人でカレー作ったんだ。いいなー。
二人でゲームして、その罰ゲームは焼酎一気だったの。へえ。
サブローちゃん、かなり呑まされたみたいだね。
コインシャワーしかなくて、お風呂はいれなかったんだ。
よかった、冗談でも一緒に入ったりするんじゃないかと思ってた。
なんか孝介、俺といるときより楽しそうだな。
傍からみてると、すげえお似合いにみえる。
心に浮かんだ言葉、全部全部、押し殺す。
心に燃える嫉妬心も、全部全部、足湯に溶かしてく。
頑張れ、俺。
もういっそのこと、こうやって耐えてる自分に酔ってしまえ!!
帰り道。
サブローちゃんと別れて、30分あまり、孝介と二人になれる時間があった。
ここでも、気を抜かない。
必要以上に孝介を見ない。近づかない。触らない。
不用意な話はしない。考えこまない。とにかく自然に。
「なんかさー、10時には寝ちゃったんだよね。もったいなかったー。」
突然、孝介がコテージに泊まった夜の話をはじめた。
夜はどうだったの?って絶対聞かないと決めていた。酒呑んだことも触れない。
一緒に寝たんだろうかとか、気になることは山ほどあったけど、絶対聞かないぞ、と。
俺を安心させようとしてくれたのか、ただ話してるだけなのか、わからない。
けど、22時に寝てしまったという話は、自分を大いに安心させた。
それに、3人で会ってみて、わかったことがある。
孝介とサブローちゃんは、ないな。って。
確信はないし、保証もないし、ただの俺のカン。
けど、とりあえず、いまはカンを信じていこうと思う。
じゃないと精神的にまいってしまいそうだ。
孝介と別れて、一人の帰り道、ちょっとウキウキしていた。
「今日、頑張れたんじゃね?」って思って。
かなり普通の友達っぽかったよ。うん。がんばった。
って思ったら、
泣いてしまった。
23歳のはじまり。
コメント
切ないですね!
99さんへ
読んでくださって、ありがとうございます!
自分は、サブローちゃんとは付き合えません。
それは今、自分は孝介のことが吹っ切れてないことも、
サブローちゃんのことを恋愛対象として見られないってことも、
なにより自分がされたら、すごく嫌だし悲しいからです…。
俺は孝介と付き合いたい。
でも、俺のことを本当に好きでないなら、付き合ってほしくない。
付き合うことになって、幸せの絶頂にいるときに、
「やっぱ大地は友達だわ・・・。」って言われたら、この世の終わりです。
だから、サブローちゃんとは付き合えません。。。
でも、いま、いやらしい意味ではなく、他の人に目を向けるようにしています。
チャンスの女神は前髪しかないの!!
孝介といるときに、ちゃんと笑顔が作れるように。
自分は、サブローちゃんとは付き合えません。
それは今、自分は孝介のことが吹っ切れてないことも、
サブローちゃんのことを恋愛対象として見られないってことも、
なにより自分がされたら、すごく嫌だし悲しいからです…。
俺は孝介と付き合いたい。
でも、俺のことを本当に好きでないなら、付き合ってほしくない。
付き合うことになって、幸せの絶頂にいるときに、
「やっぱ大地は友達だわ・・・。」って言われたら、この世の終わりです。
だから、サブローちゃんとは付き合えません。。。
でも、いま、いやらしい意味ではなく、他の人に目を向けるようにしています。
チャンスの女神は前髪しかないの!!
孝介といるときに、ちゃんと笑顔が作れるように。
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切ないですね?
ところで、思い切って、サブローちゃんと付き合ってみるというのは、
どうでしょう?
真っ向からぶつかってもだめなら、
まず、レセットして、
そう考えられるなら、
そういう風に今の人たちと関わって行くと、
いろんな人との関係に変化がうまれるとおもうのですけど。
どうでしょう?