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<title>親友×親友≠恋人</title>
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<title>セピア色の、はじまりの日。</title>
<description> 2008年7月20日。俺が初めて孝介に対する気持ちを認識した日だ。2009年5月30日。少なくとも、最後にこのブログの記事を書いた、この日には、想像の及ばなかった世界に、いま自分はたどり着いている。サブローと付き合ってから、もうすぐ二ヵ月だ。いままで付き合ってもロクに長続きしなかった自分。でも、いまでは「あれ、もう二ヵ月か。」なんて思っている。半年は意識せずに過ごせそうだ。サブローが愛しくてたまらない今日。大き
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<![CDATA[ 2008年7月20日。<br />俺が初めて孝介に対する気持ちを認識した日だ。<br /><br /><br />2009年5月30日。<br />少なくとも、最後にこのブログの記事を書いた、この日には、<br />想像の及ばなかった世界に、いま自分はたどり着いている。<br /><br /><br />サブローと付き合ってから、もうすぐ二ヵ月だ。<br /><br />いままで付き合ってもロクに長続きしなかった自分。<br /><br />でも、いまでは「あれ、もう二ヵ月か。」なんて思っている。<br />半年は意識せずに過ごせそうだ。<br /><br /><br />サブローが愛しくてたまらない今日。<br /><br /><br />大きなケンカもしたし、いざこざもあった。<br /><br />「付き合ってるんだし、対等でいたい。主従関係はやめたい。」<br /><br />と言われたときは、ガガーンとも思ったけど、<br /><br />なんだかんだ、お互いとても深く愛し合っている。<br /><br /><br />こんなことを書いている自分がすごく不思議だ。<br /><br /><br />あれだけ好きだった孝介のことが、割とどうでもよくなった自分がいる。<br /><br />ここに到達するまでに、長い時間を要するだろうと思っていたけど、<br />サブローの支えによって、自分はようやく長い苦しみから解放された。<br /><br /><br />孝介のことを好きになった、2008年の7月20日から、一年が経過した。<br /><br />サブローがいなかったら、俺は押しつぶされていたに違いない。<br /><br /><br />付き合い始めは、孝介に不等号の大なりが向いていた。<br /><br />「孝介＞サブロー」　が　「孝介＝サブロー」　になり<br /><br />「孝介＜サブロー」　になって　「サブロー」　になった。<br /><br />いつしか、孝介は、そうして比べる対象でもなくなった。<br /><br /><br />あいつは最近わんさか友達を作って暇なしだ。<br /><br />その予定に俺はほとんど入っていない。<br /><br />週一回のペースで会っていた去年を思うと、少しさみしくなる気もするけど、<br />あの苦しみから解放されたことが嬉しくてたまらないというのが、いまの心境。<br /><br />俺にはサブローがいる。それが、一番の幸せだ。<br /><br /><br />孝介と付き合っても、未来はなかった。<br /><br />でも、サブローと付き合っている今は、未来がある。<br /><br />この想いを、必ずあいつに届けてやりたい、と思っている。 ]]>
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<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:date>2009-07-24T06:24:25+09:00</dc:date>
<dc:creator>大地（Daiji）</dc:creator>
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<title>御主人様×ペット＝恋人！</title>
<description> サブローと、こういった関係になってからも、紆余曲折ありましたが、落ち着くところに落ち着いたというか、ちゃんと付き合うことになりました。やっぱり俺は、まだ孝介が心のあちこちに残っていて、簡単にサブローを本気で愛しているとは言えないけど、「もしかしたら、寂しさを紛らわすために…？」とか「勢いだけで、後から目が覚めるんじゃ…？」とか相変わらずの自己疑心暗鬼っぷりでしたが、それらも一通りクリアしまして、いま
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<![CDATA[ サブローと、こういった関係になってからも、紆余曲折ありましたが、<br />落ち着くところに落ち着いたというか、ちゃんと付き合うことになりました。<br /><br /><br />やっぱり俺は、まだ孝介が心のあちこちに残っていて、<br />簡単にサブローを本気で愛しているとは言えないけど、<br /><br />「もしかしたら、寂しさを紛らわすために…？」<br /><br />とか<br /><br />「勢いだけで、後から目が覚めるんじゃ…？」<br /><br />とか<br /><br />相変わらずの自己疑心暗鬼っぷりでしたが、<br />それらも一通りクリアしまして、いまの状況にあります。<br /><br /><br />「孝介に会ったら、また想いが再発してしまうのでは…。」<br /><br />という不安は、俺もサブローも持っていたんですが、<br />その心配もなく、まあ、そりゃまあ、まだ好きだけど。<br />でも、これでよかったんだろうなと思えたから、いい。<br /><br /><br />ブログをどうしようか、ちょっと悩んでいます。<br /><br />孝介との思い出は、このまま残しておきたいから、<br />引き続きこのブログに書く気にはちょっとなれない。<br /><br />かといって、サブローとのことはブログに書くこともなくて、<br />ブログ自体そろそろやめる時期かなーとも思っています。<br /><br />そうそう、長く続いた純愛ストーリー系から、<br />いきなりSM系に突入してしまいましたが（笑）<br /><br />日常生活では、いままでと変わらず大地とサブローなので、<br />御主人様とペットの関係というわけではありません…（笑）<br /><br /><br />問題はまだありそうだけど、とりあえずいまは、幸せにやってます。少しだけ。 ]]>
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<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:date>2009-05-30T03:12:09+09:00</dc:date>
<dc:creator>大地（Daiji）</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>泣かないで、御主人様。【下】</title>
<description> 孝介への想いの糸が切れるキッカケとなった、サブローと孝介がヤってしまった事実を聞いたのは、俺らのセックスが終わって、ピロートークをしているときだった。前々から、どうしても引っかかっていることがあって、ためらうサブローを突っついて出てきたのが、その事件だった。サブローは、直後に、言ったことを後悔して泣き出し、俺は、サブローの前で泣いてはいけないと思って、始発もまだ動いていなかったが、すぐに部屋を後に
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<![CDATA[ 孝介への想いの糸が切れるキッカケとなった、<br />サブローと孝介がヤってしまった事実を聞いたのは、<br />俺らのセックスが終わって、ピロートークをしているときだった。<br /><br />前々から、どうしても引っかかっていることがあって、<br />ためらうサブローを突っついて出てきたのが、その事件だった。<br /><br />サブローは、直後に、言ったことを後悔して泣き出し、<br />俺は、サブローの前で泣いてはいけないと思って、<br />始発もまだ動いていなかったが、すぐに部屋を後にした。<br /><br /><br />『自分、もう大地さんに会わないほうがいいですか？』<br /><br />しばらくして、サブローからメールがきた。<br /><br />「俺は会わないつもりはないし、サブローに対して怒ってもないよ。」<br /><br />それは、事実だった。<br /><br />『でも、大地さん泣いてたじゃないですか…。』<br /><br /><br />泣いていたのは、孝介のせいだった。<br /><br />サブローとは何もないから、と、言われていた。<br /><br />孝介に、裏切られたと思っていた。<br /><br />次に会ったときに、責めてやろうと企んでた。<br /><br /><br />いかにして孝介に裏切られたか、<br />サブローに懇切丁寧に説明していたら、<br />なんだか腑に落ちないような様子で、切り返された。<br /><br /><br />『こんなこと言って、気分を害されたら申し訳ないんですけど…。<br /><br />　大地さんは孝介さんに恋愛の自由を許してなかったんですか？』<br /><br /><br />たしかに、そうなんだよな。そう考えると。<br /><br />「怒ってるんじゃなくて、呆れてるんだよ。」という言葉にも、<br /><br />『呆れてるぐらいなら、まだ好きなんですよ、きっと。』<br /><br />と、的確に返されてしまい。<br /><br />恋愛レベルは俺のほうが確実に上だと思っていたのに、<br />案外、サブローは大人の考えを持っているのかもしれないな。<br /><br /><br />そうかと思ってみれば、<br /><br />「本当は、大地さんと孝介さんが不仲になってくれて、嬉しいです。」<br /><br />なんて酔った勢いで言ってしまったりして、<br />やっぱり、年下として可愛いとこもあるよなあと。<br /><br />「自分がもっと汚いと思うところは、、、」<br /><br />「ん、なに。」<br /><br />「孝介さんとシてしまったあと、ちょっと孝介さんのこと好きになりかけちゃったんですよ。」<br /><br />「…………。」<br /><br />「大地さんがいるのに、裏切ってしまった感じで、すみません。」<br /><br />「……いや、謝ることじゃねーし。。。」<br /><br />とは言ったものの。<br /><br />なんだか、すごく、イライラした。<br /><br /><br /><br />「大地さん、憎んでますよね。僕のこと。」<br /><br />サブローの酔いがまわってきたのもあって、眠ることにした。<br /><br />飲酒量を考えると、サブローは今夜の記憶がほぼなくなるだろうし、<br />早く寝ろよと言っても、まだ話し足りないのか、ずっと話しかけてきていた。<br /><br />「憎んでないっつーの。」<br /><br />「うそ。うそですよね。本当は憎んでるんですよね。」<br /><br /><br />このやろう……。<br /><br /><br />「……憎んでるよ。」<br /><br />「やっぱり、憎んでるんじゃないですか。」<br /><br />「…憎いよ。なんで孝介を一瞬でも好きになってんだよ。お前は俺が好きなんだろ！」<br /><br />もう、なにがなんだか、わけもわかっていなかった。<br /><br />「なんっなんだよっ！お前は俺だけを好きでいればいいんだよ！！」<br /><br />思わず、手を出しそうになった。<br /><br />けど、耐えた。間違っている。<br /><br />こんなの、支配欲の歪みでしかない。<br /><br />「俺のそばにいてくれよ、サブロー…。」<br /><br />「や、やめてください、そんな心にもないこと言わないでください。」<br /><br />「頼むよ、サブロー。いまお前に求められなかったら、俺は壊れてしまいそうだよ…。」<br /><br />そっと抱きしめようとしているのに、なぜかサブローは拒否をした。<br /><br />「いっ、いやだ！どうせ、どうせ、まだ孝介さんのことが好きなくせに！」<br /><br />「孝介のことは、もういいっつってんだろ！」<br /><br />きつく抱きしめて落ち着かせようとしても、<br />サブローは暴れるのをやめなかった。<br /><br />「どうせ、僕のことなんて、好きでもないくせに！！」<br /><br />俺の腕をふりほどいて、<br />ベッドから転げるように降りて、<br />玄関のほうに駆けだしていく。<br /><br />「おい、待てよサブロー！！」<br /><br />そう叫びながらも、追いかける気力がなくて、ベッドにふさぎこんだ。<br /><br />（くそっ…。）<br /><br />俺は何がしたいんだ。<br /><br />サブローのこと苦しめてるだけじゃねーか…。<br /><br />でも、悔しかった。いやだった。あいつが孝介を…。<br /><br /><br />すぐに、玄関のほうから乾いた音が聞こえてきて、<br />何事かと思った俺も、慌てて、薄暗い玄関に駆け込んだ。<br /><br />壁にもたれて座っていたサブローが、自分で自分を殴っていた。<br /><br />「なに自分で殴ってんだよ！」<br /><br />「ほっといて下さい！」<br /><br />「お前を殴っていいのは俺だけだろ！！」<br /><br />両腕をつかんで壁に押し付けても、それでも抵抗をやめない。<br /><br />「やだ、やだよ、どうせまた孝介さんとこに戻っていくんだ、どうせ！！」<br /><br />「うるせえ！！！」<br /><br />そう叫んで、いままでで一番、思い切り、頬を叩いた。<br /><br />急に静寂が訪れて、サブローが、潤んだ目で、俺を見つめてくる。<br /><br /><br />「お前は、俺の寂しさを紛らせるために、いいように使われてりゃいいんだよ！！！」<br /><br /><br />怒りにまかせて吐いた<br /><br />この言葉を聞いたサブローは<br /><br />いままで見た中でも<br /><br />一番最高の<br /><br />至福に満ちた<br /><br />泣き顔をしていた。<br /><br /><br />「…来いよ、サブロー。この前、誓ったろ。俺のペットなんだろ？隣で寝ろよ。それが命令だ。」<br /><br /><br />「…………はい、御主人様。。。」<br /><br /><br />もう、すっかり昔の自分たちからは遠ざかっていた。<br /><br />このまま狂気の世界に堕落していってもいいけど、<br />俺にはサブローを包み込むだけの器が確実に足りない。<br /><br />「お前は、俺の支配欲に付いていけないよ。」<br /><br />隣で寝るサブローに背を向けたまま、そう言った。<br /><br />もうさすがに寝たかと思ったが、サブローが、背を向けた俺を後ろから抱きしめてきた。<br /><br />「…付いていきます。いつまでも、服従します。だから、そばに居させてください。」<br /><br />「サブロー……。」<br /><br />振り返って、そっと抱きしめ返した。<br /><br />すまない。本当は、俺も…。<br /><br /><br /><br />翌朝のサブローは、やっぱり昨夜の記憶が飛んでいて、<br />起きぬけに、すぐじゃれてきたあいつを見て「えええ！！」と思ったけど、<br />「覚えてねーのかよ！」と問い詰めたら、一部が頑張って思い出せる程度らしく。<br /><br />「そういえば！いいように使われてればいいんだよ、とか言ってませんでした！？」<br /><br />「え、え、あ、あ…あ、うん。まあ。」<br /><br />シラフで、しかも夜のセリフを朝に言われるのは、すごく恥ずかしい。<br /><br /><br />が、しかし<br /><br /><br />「あれって、プロポーズの言葉だったんですか？」<br /><br />と、少し照れながら聞いてきたサブローを見て、<br /><br />ああ、やっぱこいつ改めてすごいな、と、しみじみ思った。<br /><br /><br />そんな、御主人様とペットの関係が、この日、改めて始まった。<br /><br />俺の心が固まるまでは、答えは出せないけれど。 ]]>
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<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:date>2009-05-13T13:08:51+09:00</dc:date>
<dc:creator>大地（Daiji）</dc:creator>
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<title>泣かないで、御主人様。【中】</title>
<description> 恋愛対象どころか、性欲の対象にもならなかったようなサブローが、いつしか違った目で見られるようになったのは、いつからだっただろうか。『孝介とサブローの溝』事件を境に、かもしれない。あれから、孝介を失ったサブローが、俺を専属で頼るようになり、孝介のことを話せるようになった俺も、サブローに話を聞いてもらっていた。時には居酒屋で、俺のネガティブに付き合ってもらったり、筋トレマニアのサブローに、トレーニング
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<![CDATA[ 恋愛対象どころか、性欲の対象にもならなかったようなサブローが、<br />いつしか違った目で見られるようになったのは、いつからだっただろうか。<br /><br />『孝介とサブローの溝』事件を境に、かもしれない。<br /><br />あれから、孝介を失ったサブローが、俺を専属で頼るようになり、<br />孝介のことを話せるようになった俺も、サブローに話を聞いてもらっていた。<br /><br />時には居酒屋で、俺のネガティブに付き合ってもらったり、<br />筋トレマニアのサブローに、トレーニングルームで指導してもらったり。<br /><br />石垣島以来、孝介のことを終わらせたいと切に願っていた自分にとって、<br />気を紛らわせてくれるサブローのことが、とても大切な存在になっていた。<br /><br /><br /><br />「孝介さんと、また上手くいくようになったら、自分とも会ってくれなくなるんですよね…。」<br /><br />あの過ちから数日経って、どちらもそれに触れることはなく、<br /><br />「でも、いいんです。大地さんが幸せなら、それで嬉しいですから。」<br /><br />二人とも居酒屋でたらふくのんで、サブローの家のベッドに寝ているときだった。<br /><br />「元通りになれるといいですね、孝介さんと。」<br /><br />俺は相変わらず睡魔に勝てずに、横になっていて、<br /><br />「孝介さん羨ましいな…、大地さんから、こんなに愛されてて。」<br /><br />寝ていると思ったのか、サブローが一人で俺に話しかけていた。<br /><br />「なんで、もっと早く、大地さんと知り合えなかったのかな…悔しいよ…。」<br /><br />俺とおんなじようなこと考えてんだな…こいつ。<br /><br /><br />「サブロー、おいで。」<br /><br />俺の横にぴったりとくっついていたサブローを、抱き寄せた。<br /><br />「大地さん……。」<br /><br />起きているのを知っていたのか、また寝ぼけてると思っているのか、<br />特に驚くことも抵抗することもなく、おとなしく俺の胸の中に入ってくる。<br /><br />「大地さん…。僕、我慢できなくなっちゃいます……。」<br /><br />「ヤっちまうか～、サブロー。」<br /><br />自分でも、何を思ってこう言ったのか、よくわからない。<br /><br />「またそんなこと言って。本気でレイプしますよｗ」<br /><br />「できるもんなら、してみー。」<br /><br />「言っときますけど、大地さん、力では自分に敵いませんからねｗ」<br /><br />「精神面では、負けねーかんな。」<br /><br />「ほらまた、そういう…」<br /><br />「ヤっちまうか。なあ？」<br /><br />その一言で、突撃、とでも言わんばかりに、<br />サブローが上に乗ってきて、キスをしてきた。<br /><br />とても幼い、勢いだけの、口づけ。<br /><br />「やっぱり、だめです。やめましょう。大地さんを後悔させたくない…。」<br /><br />そうかと思えば、急にヘタれて、そんなことを言って、離れていく。<br /><br />「……うるせーな。」<br /><br />冷たくそう言い放つと、サブローがビクッとした。<br /><br />その隙に、今度は俺が上に乗っかって、言った。<br /><br /><br />「お前に選ぶ権利は、ねーんだよ。」<br /><br /><br />もちろん、わかって、言っている。<br /><br />サブローの夢は、『人権譲渡』という、凄まじいドMだ。<br />あなたにすべてを支配されたい。まったく見上げた性癖だよ。<br /><br />それに対して俺は、独占欲も、支配欲も、嫉妬心も強い。<br /><br />一歩間違えれば……いや、わかっていた。<br />だからあえて、いままで顕在させてこなかった。<br /><br />一般人よりもM寄りな孝介とのセックスのときだって、しなかった。<br /><br />けれど、このときは、自分をさらけ出すことに躊躇いがなかった。<br />自信があったのかもしれない。俺たちの性質が合致していることに。<br /><br />そして、こいつと今後も……。<br /><br />案の定、その言葉を吐き捨てた瞬間、サブローのスイッチが入ったのがわかった。<br /><br /><br />「大地さん、殴って。僕を殴って……。」<br /><br /><br />ピクッ、っと、今度は自分の動きが止まった。<br /><br />初っ端から、そんな懇願しちゃうのかよ。<br /><br />やれる。問題なく、やれる。<br /><br />しかし、赴くままにしていいのだろうか。<br /><br />このまま二人で堕ちていくかもしれない。<br /><br /><br />「…あうっ！！」<br /><br />乾いた音が部屋に響き渡った。<br /><br />人を殴ったのは、人生で何度目だろうか。<br />前回どころか、経験があるのかも定かではない。<br /><br />やはり、このまま進むのは…<br /><br />いいものではない、ような気が。。。<br /><br /><br />「も、もっと…もっと殴って…。」<br /><br /><br />「……………。」<br /><br /><br />もし、その場に鏡があれば、心から不敵に微笑んでいる自分が映っていたに違いない。<br /><br /><br />「…違うだろ。」<br /><br />「え、どういう…ん、むぐっ！！」<br /><br />聞き返そうとしたサブローの口を、力づくで押さえつけた。<br /><br />ベッドに押し付けられているサブローにゆっくり迫って、<br />震えている耳元で、静かに、そして冷酷に、そっと囁く。<br /><br /><br />「それが、人にお願いをする態度か？」<br /><br /><br />ゾクゾクとサブローの中で何かが這い上がっているのを感じた。<br /><br />さすが体育会。いや、生粋のMだからか？<br />こういうことに対する物分かりは、いいみたいだ。<br /><br />起き上がって手を離してやったら、うるんだ瞳で、言った。<br /><br /><br />「殴って下さい、お願いします、もっと、もっと……。」<br /><br /><br />いままで顕在させることのなかった、この性質が、俺を満たしていく。<br /><br /><br />この猟奇的なセックスに、いまは身を委ねてしまおう。<br /><br /><br />俺は、再び右手を振りおろした。<br /><br /><br /><br />【続く】 ]]>
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<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:date>2009-05-11T03:20:27+09:00</dc:date>
<dc:creator>大地（Daiji）</dc:creator>
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<title>泣かないで、御主人様。【上】</title>
<description> ※この編を読むと、すごく気分を悪くされるかもしれないです。　ブログを移そうかと思いましたが、あえてこのまま書きます。　俺のこと嫌いになるかも。これまでも、全部、無に帰すかもしれないけど…。「大地さん、ごめんなさい、泣かないで…。」ごみ箱の前でうずくまっている俺を、後ろから抱きしめてくる。自分でも、どうして自分がこんなに泣いているのか、わからなかった。後悔？　罪悪感？　何に対する？　誰に対する？-------
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<![CDATA[ ※この編を読むと、すごく気分を悪くされるかもしれないです。<br /><br />　ブログを移そうかと思いましたが、あえてこのまま書きます。<br /><br />　俺のこと嫌いになるかも。これまでも、全部、無に帰すかもしれないけど…。<br /><br /><br /><hr size="1" /><br /><br />「大地さん、ごめんなさい、泣かないで…。」<br /><br />ごみ箱の前でうずくまっている俺を、後ろから抱きしめてくる。<br /><br />自分でも、どうして自分がこんなに泣いているのか、わからなかった。<br /><br />後悔？　罪悪感？　何に対する？　誰に対する？<br /><br /><br />---------------<br /><br />------------<br /><br />---------<br /><br />------<br /><br />---<br /><br /><br />（あ、出そう…。）<br /><br /><br />（………。）<br /><br /><br />（ん、ん……ん！？）<br /><br /><br />夢精って、あんな感じなのかな。<br />したことがないから、わからないけど。<br /><br />ぼんやりと戻ってきた意識の先で見たものは、<br />髪の毛を引っつかまれて、喉の奥まで突っ込まれて、<br />強制的に飲まされているサブローの驚くべき姿だった。<br /><br />（え？え？え？）<br /><br />異様すぎる光景に頭が混乱したけど、<br />髪をつかんでいるのは俺だし、突っ込んでるのも俺だし、<br />なにより、飲んでいるのは、俺がいま出したと思うものなんだ。<br /><br />「ちょ、ちょい、サブロー！！」<br /><br />俺が果てた後も、『お掃除』をしているサブローを引っぺがして、口に指を突っ込んだ。<br /><br />「飲ま…せたか？俺。」<br /><br />「ふぁい。（はい。）」<br /><br />（なに、なんだこれ。なにしてるんだ、俺。）<br /><br />とりあえずパンツをはきたくて、片足にパンツをひっかけた、みっともない姿で、<br />ベッドからはいずり降りて、机の上に置いてあったティッシュで処理を済ませた。<br /><br />寝起きのぼんやりと、衝撃的な出来事と、<br />酒の抜け切れてない頭を必死に回転させて、<br />いま、これが、どんな状況なのか把握しようと試みた。<br /><br />答えは一つだった。<br /><br /><br />『サブローとヤってしまった。』<br /><br /><br />「サブロー！！！」<br /><br />その事実を認識したとたん、机からベッドに飛んでいって、<br />ペットボトルのお茶を飲んでいたサブローを強く抱きしめた。<br /><br />「大地さん……。」<br /><br />一瞬びっくりして固まったサブローが、そっと抱きしめ返してくる。<br /><br />「…え！？大地さん？ちょ、ちょっと、離してください。」<br /><br />何かに気づいたサブローが、俺から離れようとしたけど、<br />俺は、見られたくなくて、抱きしめる力を緩めることができなかった。<br /><br />「どうして泣いてるんですか？大地さん…。」<br /><br />上半身に何も着ていなかったサブローの素肌に、ポタポタと涙がこぼれた。<br /><br /><br />やってしまった。俺は、俺は…。<br /><br /><br />サブローの肌に鼻水を垂らすわけにいかず、<br />離れようとするのを諦めたサブローから離れて、<br />再びティッシュを取りに、ベッドから立ちあがった。<br /><br />泣いては、サブローを困らせるだけだ。<br /><br />必死に涙をこらえ、鼻をかんで、部屋の隅にあるごみ箱に放り投げに行った。<br /><br />そのときに、自分の荷物の上に、無造作に置いてある携帯が目に入った。<br /><br /><br />（孝介……！！！）<br /><br /><br />そのまま、泣き崩れてしまった。<br /><br />俺は、何にそんなショックを受けたんだろう。<br /><br /><br />-俺と孝介がしてしまった過ちを、自分自身で繰り返してしまったから？<br /><br />-どうしてこんな状況に陥っているのか、わけもわかっていないから？<br /><br />-ずっと取っておくつもりだった、「孝介との最後」を失ってしまったから？<br /><br /><br />「大地さん、ごめんなさい、泣かないで…。」<br /><br />ベッドからサブローが降りてきて、後ろから抱きしめてくる。<br /><br />「サブロー……すまない……。」<br /><br />しばらく嗚咽に苦しみながら、やっと落ち着いてきたころに、消沈して謝罪をした。<br /><br />「謝らないでください。自分、むしろ嬉しいです。」<br /><br />「そんなことを言ったら、幸が薄くなるから言ったらだめだ！」<br /><br />いままでネタで幸が薄いのなんだのと言ってきたけど、<br />そのときには、本当にまったく冗談でなく忠告をしたかった。<br /><br />俺のようにはなってはいけない！<br /><br />でも、そうさせてるのは、俺なんだ…。<br /><br /><br />大丈夫だよ、すまない。<br /><br />そう声をかけて、同じくしゃがみこんでいたサブローを残して、<br />机のティッシュに三度目のお世話になりながら、椅子に腰かけた。<br /><br />「サブローに手を出してしまうとは…。」<br /><br />「違うんです、大地さん、それは…。」<br /><br />「何であろうと、手を出したことには間違いないよ。」<br /><br />どっちが先に仕掛けたとか、そんなことは問題じゃない。<br /><br />俺は寝ボケているときは記憶が飛んでしまうからとか、<br />泥酔してたからとか、精神的に落ち切っていたからとか、<br />そんなのは言い訳にすぎなくて、事実にはかわりがない。<br /><br />「ごめん。。。」<br /><br />頭がハッキリしてくればしてくるほど、涙が出た。<br /><br />「大地さん、寝ましょう。まだ5時ですし。」<br /><br />「とても眠れそうにない…。」<br /><br /><br />そんなことを言いながらも、その言葉の先から記憶がない。<br /><br />やっぱり、眠気には勝てなかったみたいだ。<br /><br /><br />翌朝、二人で目覚めた後も、お互い、夜のことに関しては何も触れなかった。<br /><br />過ちを犯させてしまった、その想いだけが残ったまま。<br /><br /><br /><br />しかし、この事件から、俺とサブローの関係は、急激に変化を遂げることになる。<br /><br />【続く】 ]]>
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<dc:date>2009-05-10T02:43:22+09:00</dc:date>
<dc:creator>大地（Daiji）</dc:creator>
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